こっちの続きです。
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マリ |
こんにちは、みなさん。
マリアです。
今日はここ天使の里にきています。
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マリ |
ここはお人形が好きな淑女達が浴衣姿で集う庭園。
浴衣のそではひるがえさないよう、
浴衣のすそはみださないよう、ゆっくり歩くのがここでのたしなみです。
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マリ |
ましてや、手数料目当ての代購屋など、いようはずもない・・・。
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ロ |
あっれぇ〜?
マリアねーちゃんだぁ〜!
(ぶわっさばさばさばさ)
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マ |
ほんとだ、マリ姉だぁ!!
(パタパタパタパタ)
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マリ |
?!
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ロ |
ねぇねぇ、マリアねーちゃんも遊びにきたのぉ?
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マ |
マリ姉、なんか雰囲気違う〜。
ひょっとしてマリ姉も、ロストジュエリーになっちゃったのぉ?!
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マリ |
・・・・・・。
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ア |
プーねぇちゃん!
いいこと聞いたよっ!
あそこにいるでっかい奴ら、ここにこないとお迎えできないんだって!
あたしたちでお迎えしといて転売すれば・・・!!
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プ |
アルっ!!
それは悪いことだっ!!
そんな見苦しいことは許さないっ!!
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マリ |
・・・・・・。
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マリ |
と、とりあえず・・・。
二人とも浴衣でそんなに走り回っちゃだめでしょ?
ほら、おびもゆるんじゃってるぅ〜。
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ロ |
え〜、ロウラ達走り回りって遊びたいぃ〜。
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マリ |
だめよ、浴衣を着てるんですから。
風流な雰囲気に合わせないといつまで経ってもおこちゃまのままよ?
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マ |
・・・はぁ〜い。
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マリ |
で、さっきからプレアデスちゃんが苦労してるあっちの大きい子は?
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マ |
あ、あの子はプレアデスちゃんの妹分のアルフェッカちゃん。
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ロ |
今日はいっしょに遊びに来たの。
・・・あ、そういえば、アルフェッカちゃんもマリアねーちゃんとおんなじで、
医療のスペシャリストなんだった!!
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マリ |
あら、そうなの?!
・・・はじめまして、アルフェッカ。
私はマリアっていいます。
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ア |
ん?
あ、どうも、アルフェッカです。
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マリ |
アルフェッカ、あなたちょっとお行儀が悪いようですね?
さっきからプレアデスちゃんを困らせてばかり。
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プ |
うん、プーも手を焼いている。
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マリ |
どうかしら、アルフェッカ。
私がしっかりあなたにお行儀を身につけさせてあげましょうか?
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プ |
む、マリアなら安心だ。
アルフェッカ、そうしてもらおう!
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ア |
えー!そんなのやだよー!!
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マリ |
そんなわがまま言ってないで。
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プ |
お行儀ができてない子は立派な大人になれない。
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マ |
・・・えっとぉ、マリ姉?
そろそろ記念写真を撮りたいんだけどぉ。
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ロ |
お姉ちゃんもさっきから待ってくれてるしぃ、
長くなりそうならちょっと後にしてもらえるぅ?
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マリ |
え、あぁぁぁ、ごめんなさい。
夢中になっちゃってて・・・。
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プ |
アルフェッカの説得はまた後でしよう。
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ア |
プーねぇちゃーん・・・。
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ロ |
さぁ撮ってもらうよぉ〜!
いぃ〜?
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マ |
「いちたすいちは〜?」
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「にぃ〜!!」
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マリ |
で、さっきの続きなんだけど、
私があなたのことを、まるで姉が妹を教え導くように・・・。
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プ |
え、姉妹?!
そ、それは困るっ!
アルの姉はプーだ!!
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マリ |
いや、その本当の姉妹じゃなくて・・・。
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プ |
??
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ア |
プ、プーねぇちゃん、わかるぅ〜?
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プ |
わからない・・・。
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マリ |
えっと、だからね、そのね・・・。
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ロ |
(ねぇ、マーガレット。
うまくいくと思う?)
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マ |
(ううん、きっと失敗する)
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こっちに続きます。
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