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ア |
ねぇ、キミたちここんちの子?
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ロ |
え? そうだよ〜!
私、ロウラ!
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マ |
私、マーガレット!
お姉ちゃんは?
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ア |
あたいはアネモネ。
ところでさぁ、メイメイって人、知らない?
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ロ |
メイメイねーちゃん?
知ってるけど・・・。
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マ |
お姉ちゃん、メイメイお姉ちゃんの知り合い?
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メ |
ふぅ〜、ただいまぁ〜。
疲れたぁ〜。
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ロ |
あ、メイメイねーちゃん!
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マ |
お帰りなさ〜い!
ごめんね、ママ達が迷惑かけちゃって。
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ア |
・・・あんたがメイメイ?
なんだ、思ったよりひょろっとしてんのね。
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メ |
あら、お客様?
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ロ |
メイメイねーちゃんのお客さんだよ?
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マ |
知らない人なの?
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メ |
え、えぇ。
はじめまして・・・ですよね?
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ア |
あたいはアネモネ。
メイメイ、アンタを始末しにきたよ!
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えぇぇぇ?!
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ア |
『闇猫会』。
日本中を恐怖に陥れていたアンタの組織。
それが数年前なぜか忽然と姿を消した・・・。
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メ |
あ、いや、ちょっとまって。
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ア |
・・・そして今年、総長のあんたが突然富士に現れた!
『闇猫会』が戻ってきたって、そこいらの連中、びびりまくりよ。
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マ |
ちがうの!
あのね、あれはうちのママ達が・・・!!
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ロ |
そうそう!
そんな復活させようとかそういうのじゃ・・・・・・ないよね??
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メ |
あたりまえじゃないっ!
そんなことする気はないわ。
ねぇ、みんな仲良くしましょう?
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ア |
ふっ、『闇猫会』のメイメイがどんなやつかと思ってたら、とんだ腑抜けね。
とにかく、アンタの時代はとっくに終わってんのよ!
こいつでアンタをぶっつぶして、ここいら辺はアタイが仕切るっ!!
デコイ高校1年、アネモネっ!
いくわよっ!!
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ロ マ |
うわ、うわぁぁぁぁ〜!!
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フ |
ハイ、そこまでで〜っす。
(ぐいっ)
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ロ |
フェイねーちゃんっ☆
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マ |
よ、よかったぁ〜☆
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フ |
ずいぶんにぎやかなお客様ですね☆
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ア |
(え、なに?
この硬くて冷たいの・・・。
ハッ!ま、まさかっ?!)
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フ |
メイメイ様、お疲れなんですから、もうちょっと静かにしていただけませんかぁ〜?
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ア |
(ふ、ふん、そんなんでこのアタイがびびるとでも思ってんの?!
どうぜフェイクでしょ・・・!!)
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フ |
カチャッ。
(んじゃためしてみます〜?)
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ア |
(ひぃぃっ!!)
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フ |
私、お茶の用意の途中なんです。
よかったらいっしょに手伝ってくださいませんかぁ?
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ア |
あ、あわわわ、う、撃たないで、撃たないで・・・。
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フ |
んじゃ、ちょっとお茶の準備してきます〜☆
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マ |
う、うん・・・。
(フェイお姉ちゃん、なんで急須突きつけてるんだろ?)
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ロ |
(さぁ・・・??)
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フ |
あ、フェイ、乱暴はだめよ・・・。
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☆
☆
☆
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ア |
(・・・ほんとにフェイクだった。
急須にびびっちまうなんて・・・)
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ロ |
どうしたの?
元気ないよ??
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マ |
お茶のまないの〜??
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メ |
お菓子もあるから、遠慮なく食べてね。
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ア |
・・・ふぅ、しかたない、一服するか・・・。
あ、しまった! 切らしてたんだった!!
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ロ |
どうしたの?
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マ |
探し物??
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ア |
あのさ、タバコ1本めぐんでくんない?
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えぇぇぇぇ?!
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ア |
な、なにそんなに驚いてんの?
いいじゃん1本くらい、けち。
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ロ |
そうじゃなくって!
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マ |
だめだよ、タバコなんて〜!!
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メ |
あなたまだ未成年でしょ?!
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ア |
いいじゃん、固いこと言うなよ〜!
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マ |
体にだって悪いんだよぉ!!
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ア |
もう、うっさいなぁ!
アタイのことなんだからほっといてよ!!
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メ |
ぱちぃぃん!!
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?!
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・・・・・・・・・。
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ア |
あ、あにすんのよ!
いたいじゃんっ!!
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メ |
あなたの体のことでしょっ!!
もっと自分を大事にしなさいっ!!
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ア |
アンタ関係ないだろ!
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メ |
関係ないだなんて、悲しいこと言わないでっ!!
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ロ マ |
(おろおろおろおろ・・・)
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ア |
とうちゃんにしかぶたれたことないのに!
ばかやろ〜!!
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メ |
あぁぁ、待って!
ちょっと待って!!
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ロ マ |
あわわわわ・・・。
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☆
☆
☆
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ア |
ちくしょう、アイツ、思いっきりぶちやがって・・・。
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ア |
アイツ・・・、本気で怒ってたな。
・・・。
まだ熱いや。
とうちゃんにぶたれたときみたいだ。
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ロ |
あ〜、いたいた!
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ア |
?!
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マ |
・・・えっと、あのね、これ忘れ物。
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メ |
さっきはごめんなさい。
わたし言い過ぎたわ。
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ア |
・・・いいよ、もう。
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メ |
私達、もっとお互いを知ったほうがいいと思うの。
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ア |
・・・アタイ、群れるのは嫌いなんだけど、
アンタ達となら、しばらくはいっしょにいてもいいかも・・・。
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ロ |
やったぁ〜!
んじゃ、フェイねーちゃん、今日からご飯一人分追加〜☆
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フ |
ハイ、了解しました☆
おやすい御用ですっ!
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ア |
ん、フェイ?
そういえば、アンタ、フェイって・・・!
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マ |
うん、こっちのお姉ちゃんは、フェイお姉ちゃん。
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ア |
フェイってまさか!
『闇猫会』をぶっつぶすって『連合』が戦争しかけたとき、
発泡スチロールバット1本で兵隊1000人を返り討ちにして、
一騎当千の名を欲しいままとした、あの伝説の特攻隊長・フェイ?!
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フ |
やだ〜、それ昔の話ですよぉ〜。
それにあの時は、ホントはバズーカも使いましたしぃ〜☆
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ロ マ |
・・・・・・。
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ア |
あの、アタイ、ずっと憧れてたんですっ!
「アネキ」って呼ばせてくださいっ!!
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フ |
キャハッ!
やだ困っちゃいます〜。
メイメイ様、どうしましょう〜?
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メ |
はぁ〜。
好きにさせてあげたら?
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マ |
なんかアネモネお姉ちゃんといっきに仲良くなれそうね?
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ロ |
うんっ!!
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